適当な強がりが面倒な状況を生む

待ち合わせしていたファミレスで早く来ていた○○さんは、一生懸命に何かを見ている。「あらっ、何を眺めとるん?」と声をかける。

「FXやってるわけよ、うふふっ」とうれしそうな声が返ってきた。

「最近始めたばかりだから・・。おもしろくて目が離せないのよ」おもしろい?と覗いてみれば、何だか昔々に見たことのあるような、折れ線グラフのようなものがディスプレイに映し出されている。こんなん何がうれしいのかしら?と思うが絶対言わない。

せめてゲームくらいにしときなよ。目だけで微笑んでみた。

「ねぇ、今後の経済状況はどうなっていくのかしら?あなたの予想を聞かせて!」いきなりかい。「私は取り組んでないから」「あらっ、ご主人と一緒に株をやってると言っていたじゃないの。結構詳しいんじゃないの?お願い!私に教えて!」

そうだった、まさか彼女がFXなんかするとは予想もせずだから、話の種に聞きかじりの株の話をさも自分でやっているかのように話しちゃったんだっけ。まずい・・。