射手が馬の祭りに歓声を巻き起こす

差し込む光に照らされ、ぼくは手をぎゅっと握りしめながら、初めて足を踏み入れた。これから繰り広げられる、栃木県の馬の祭りを味わう為に。

風を切り裂くように駆け抜ける音と、的を射止めた瞬間に響く音が、小さな胸に深く刻まれていく。

始まりを告げる太鼓が聞こえる度、ざわめきがふっと静まり返り、そこにいる全部が一瞬緊張に包まれます。

ぼくは小さな椅子へ腰かけ、膝に乗せたカメラ越しに、栃木県の馬の祭りを眺める。砂塵が巻き上がり、集中すれば五感が一斉に目覚めちゃう感じ。

射手が狙いを定める刹那、空気がキリリと引き締まり、放たれれば鼓膜にも鮮やかな余韻が残ります。

板的を打ち抜く瞬間、ふわりと舞う破片が太陽にきらめき、まるで花火みたいね。大人達は息をのんだまま拍手をこらえ、終わると同時にワッと歓声が湧き上がる。

耳に残る余韻と、駆け抜けた影が揺らめくイメージ、栃木県の馬の祭りを間近で感じた経験は、めちゃくちゃ大切な記憶。あれほどカッコイイ姿はTVヒーロー並みさ。